FXによる自動売買の弊害

自動売買でFXをする際には、いくつか気をつけないと行けない事があります。

それを守らないと、とんでもなくデカいドローダウンを起こしてしまって、相場から一発退場を余儀なくされる、ということもあります。

 

まず気をつけたいのは、EAが「ドル建てか円建てか」という、実に根本的なところです。

MQL5などで提供されているEAは、基本的にドル建ての口座を想定して作られています。

ですので、それをそのまま円建て口座で動かすと、証拠金が100倍ある、と誤認して取引してしまうEAがあるのです。

 

その点、fx-onの場合には、それぞれのEAに「円建て」「ドル建て」の表記があるので安心です。

日本円というのが、桁数で行くと他の通貨と100倍違う表記なのが原因で、以前私は、いきなりEAが50Lotの買い予約を入れた時には、正直仰天しました。

幸い、それはすぐ通るオーダーでは無い位置のオーダーだったので、EAを即時停止してその予約ポジションを破棄して事なきを得ましたが、こういう事故もあるので気をつけなければなりません。

EAは必ずしも万能では無い。

EAをお勧めしておいてこう言うのも何ですが、全ての相場状況に対応出来る万能なEA、というのは、未だこの世の中には存在していません。

これから先、ビッグデータなどをディープラーニングさせたEA、という様な化け物級なEAが出てくれば、そういう物も現実になるかも知れません。

けれど今のところ、あくまでEAは単なるプログラミングです。一定の基準を予め定めてあり、それに基づいて売買行動を取る仕組みです。

 

よく、EAはファンダメンタルズの大変化に弱い、という様な事が言われます。特に戦争だとか、大地震だとか、地政学的リスク系は弱いですね、事実として。

金利の上げ下げとか、そういうものは割と相場自体が織り込むものなので、チャートを基に全てを判断していくEAというものも通用するのですが、突発的に起こる地政学的リスクを中心とした事象には、かなり弱いのが事実です。

 

ただ、相場というのは極めて柔軟性に富んだ世界でもあります。大震災クラスの事柄が起こっても、日経平均はそこまで大暴落を続けた、という事はありませんでしたよね?

そこに未来があるかどうか。あくまでトレーダーは「その先」を見ようとしています。日本はまだ、先があると判断された。だからこそ、東日本大震災でも相場は一時的な混乱で済んだのです。

 

EAを動かす、または止める、という判断は、人間の裁量です。ここは必ず意識しておきましょう。

例えば、先日の北朝鮮「有事か」という緊張時にEAを止める判断。これはこれで懸命だと思います。

また、もう少し昨今の北朝鮮「対話成功」を受けてEAを再開する、これもこれで1つの判断だと思います。

 

けれどそこには別に、「北朝鮮問題はまだ口約束に過ぎない」と判断して、EAを停止したままにしておく、という判断もあり得る訳です。

どれだけのリスクを取るか。特に地政学的リスクをどれだけ取るかというのは、EAがしてくれない仕事の1つです。人間の頭の仕事です。

ですから、今回の北朝鮮問題を好例として、是非「EAの入り切り」の問題、というのをじっくり考えてもらいたいと思うのです。

EAに任せっきり……本当に大丈夫?

よく言われる台詞があります。EAトレーダーの9割は、1年でドロップアウトする、という話。事実として、そういう統計が出ているそうです。

私自身第1次ソースまでは調べていないので確信を持っては言えませんが、この認識は概ね合っていると思います。

 

EAトレーダーは、概してEAに頼りすぎる傾向にあります。もちろん、極めて優秀なEAであれば、頼り切っても問題無いでしょう。

けれど、市販されている「手の届く程度の価格のEA」は、相場の全てを織り込むほど網羅的な作りはされていません。しかも、有事の様なものにはそもそもEAは弱い。

為替市場にインパクトとなる出来事が起きただけで一撃退場になる様な粗悪なEAは論外ですが、そうで無くてもドローダウンを引っ張る事は往々にしてある事です。

その「ドローダウンのコントロール」もまた、人の頭の仕事です。最大ドローダウンを何処まで許容するか、これは予め定めておくべき事柄です。

 

EAは、忠実に仕事をします。けれど実際の所、EAの中身はブラックボックスです。

そんなブラックボックスに全てを委ねる、というのが、少々リスキーである、という事は理解頂けるかと思います。

勿論EA制作者の方々の善意を信じるとすれば、あとはその制作者の方々の「実力次第」という事にはなります。

 

いずれにしても、バックテストでしか検証できないプログラミングのブラックボックスが、EAです。

頼りすぎて、資産が全て吹き飛んでから恨み言を言っても遅いのです。自分の資産は自分で守る。鉄則です。

 

その為には、まず基本的にEAの精査は必須ですが、そこに加えて、EAを稼働させて良いタイミングかどうか、を、人の頭で判断する事が必要です。

EAは、繰り返しになりますが、万能ではありません。得意相場、不得意相場もあります。適宜それを見極めてEAの稼働可否を判定する。これこそ、人がすべき最大の仕事です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

アフィリエイターであり、FX投資家であり、ライトワーカー(スピリチュアルなお仕事です)でもある、よしおかとうじです。 色々な顔を持っていますが、詳しくはブログの方にて。